IDAS NB1


☆特徴1
IDAS NB1はワンショットカラー撮影で比較的撮影しやすい波長域の輝線星雲、Hβ域、OIII域、HαとNII域をコントラスト良く撮影する事を可能にするナローバンド薄膜干渉フィルターです。

バンドパス半値幅は短波長側約32nm、長波長側約20nmです。
従来同様IDASの配慮として、バンドパス部を意図的に長波長側に置き、薄膜干渉フィルターに付きものである「斜めに入射の光に対する分光特性短波長シフト」に余裕があります。
例えば平行光束において入射角14度以内またはレンズ後ろの収束光内ではF 値が2 以上(レンズによってはF1.4 以上)であれば、上記星雲輝線の透過をほぼロスすることなく維持します。

☆特徴2
薄膜はIDASの定番技術である高密度高耐久エージングレスIGAD(Ion-Gun Assist Deposition=イオンガンアシスト蒸着)でコーティングされます。 本フィルターはLPS-P2やLPS-V4などと同じIGAD(Ion-Gun Assist Deposition)によりコーティングされています。
 この技術は干渉フィルターの心臓部である多層薄膜を高密度化するもので、従来の多層薄膜で得られない物性が得られます。
   1、薄膜の耐久性が高く、薄膜の硬さは石英ガラスに匹敵します。
     また、多層薄膜とフィルター基板の密着性も著しく改善されています。
   2、温度、湿度による分光特性の経時変化は人間が生活している環境内では全くと言って良いほどありません。

※ 本製品は干渉フィルターです。光線入射角による分光特性の変化があります。
  下記ご利用方法をお読みください。
レンズの前方にNB1を配置した時。
光線入射角14゜(画角34゜)以内のレンズでご利用ください。
レンズとカメラ間にNB1を配置した時。(EOS-MFA-MやMFF-Rなど)
カメラの撮像素子サイズがAPS-C、バックフォーカス(※フランジバックフォーカスではありません)40mm以上、F値2以上以のレンズを使用すれば、フィルターに対する光束の平均最大入射角は約14゜以内に収まり、レンズの画角制限はほぼ無くなります。
※但しレンズ後玉が小さいほど平均最大入射角14゜を越えていく可能性が高まり、画像周辺では星雲輝線透過率が低下していきます。

50mmF2.0

28mmF2.8